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☆研究報告書013☆
数的有利不利?

ホッケーをやっていれば試合の勝敗はかなり重要な要素だと
思います。それが我々社会人から始めた人であろうとも、勝て
ることは嬉しいことですし、 (なかなか難しいことですが・・)
負けることはやっぱり悔しいものですよね。

ホッケーの勝敗はもちろん得点の多い方が勝つわけですから
失点を少なくして得点を多く取ることが試合での目的になるか
と思います。

ではどうやったら得点を多くするかと考えてみると、どういうパタ
ーンがより得点に結びつきやすいかをデータにとって、その再現
を試合で目指すのが妥当なところでしょうか。

そんないい得点の形、悪い失点の形の考え方の基礎になってい
るのが数的に有利かどうか、不利かどうかという判断だと思いま
す。

練習のローリングでゴーリーから結構点数を取れる人が、試合
ではからっきし・・・ありがちですよね!(汗)

「そんなの当たり前じゃん!試合ではDFがいるんだから!」
とおっしゃる方の言うとおり、守るDFがいれば1対1の勝負で
何とかシュートするチャンスを作らないと得点出来ませんものね。

この場合ホッケーではイーブンな状態と言います。
ゴーリーは数に数えないで攻撃側1人に対して守り側1人、と
いう状態です。これでは悠長に狙ってシュートなどままならない
のでゴーリーとの勝負に勝つのは難しくなるでしょう。

では攻撃側が2人になったらどうでしょうか?
そうすると敵のDFは悩みます。うかつにパックキャリアー(パック
を持っている人)と勝負しようとすれば、パスされてもう一人の方
がフリーになってしまう・・・しかし全くパックキャリアーに手を出さ
なければ落ち着いて狙ってシュートを打たれてしまう・・・

この状態を攻撃側の2対1、試合中にも良く聞く「2−1!」という
声はこの状態を指していますよね。

まあかけ声の意味は攻撃側なら
「2対1なんだから慌てずにシュートとパスを狙えよ!」
てな感じでしょうし、守り側なら
「1対2なんだからうかつに勝負するなよ!」とか
「片方によりすぎるなよ!」「他の人早く戻って」とか言う意味にな
ろうかと思います。

この状態になると圧倒的に攻撃側が有利になるので落ち着いて
シュートできるわ、センターリングも狙えるわで得点のもっとも確率
の高い形の代表でしょう。

得点を多く取ろうと思うなら「2対1の形を試合中により多く作るこ
と」が最も重要な目的と言えるかもしれません。

もちろん守る方も必死ですから守りの形を崩せないときは、2対1
の形を作れないイーブンな状態からでも得点チャンスを作ることを
考えなくてはならないことは言うまでもありませんが・・・(例えば
遠くからのシュートに対してのリバウンド狙いとか)

まだホッケーのレベルが低いクラスでは個人の能力だけで、数
的有利を作り出すことが出来ます。関東で一般的な4オン4なら
前のFWが一人かわせば2対1に簡単になろうかと思います。

もちろんどのクラスでも飛び抜けて上手い人はいるものでそうい
う人なら個人能力でいくらでも2対1を作れちゃうと思うのですが・・・

個人能力以外ではやはりパスワークがあるのでこれが上手い
チームは攻撃が上手いチームと言えるでしょう。特別な個人能
力のある人がいないなら、または相手のDFが個人能力に対し
て強いなら、巧みなパスワークで攻めるしかないと言うことにな
りますものね。

特にホッケーでは展開が早く、また、ゴールの裏やコーナーとい
う特殊なスペースがあり、さらにボードがあるため複雑なパスコ
ースを使えると言うこともあり、数的に不利にならないように守る
のは非常に難しいと言えると思います。

高度な個人技にもひっかからずに尚かつ、パスワークにも翻弄さ
れないDFなんてとっても素敵ですが全日本のAプールクラスでも
ないとなかなかいないかとは思います。

インラインでは攻撃重視の考え方が大多数かと思いますが、しか
し攻撃一辺倒ではいつかはチームとしてDFを考えないと勝てない
という壁にぶつかるものだと思うので、普段の練習からこういった
判断の練習というのも避けては通れなくなるものでしょう。

普段の練習からでもどういう意味の練習なのか、というのを考え
ることが上達のコツだと思うのですが、「これはどんな数的有利を
作るための練習なのか」「どうやって数的不利を作らないための練
習なのか」を意識すると練習メニューの意図がつかみやすいかもし
れませんね。

試合のその瞬間の数的有利不利の判断はもちろんのことですが
いわゆる「ホッケー上級者」はその瞬間だけではなく、その数秒先、
次の未来形も予想して動いているために無駄なく素早く的確に動け
るようです。

是非見習いたいものですね!


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