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☆研究報告書004☆
スケーティング・ウィール編


さてさてスケーティングは奥が深いのでまだまだ自分も研究
段階なのですが先ずスケーティング研究の第一歩はウィール
(タイヤ)の報告から始めたいと思います。

☆ウィール編☆
アイスホッケーの上級者はホッケーというスポーツを子供の頃
からやっている方が多く、それだけでインラインにおいても上級
者となり得る力があるわけですが、ただ一つ、このスケーティン
グをタイヤで行うことの違いに驚く方が多いようです。

アイスホッケーでは「エッジ」と呼ばれる刃で氷に食い込ませな
がら滑ったり、止まったりするのですがウィールで行うインライン
のスケーティングは路面に食い込むようなことはありません。

ちょうど包丁の刃を研いだりする時に刃先を立てた状態で指を当
てて研ぎ具合を見たりしますが、刃物は垂直に立てて直角方向
になぞれば切れることはありません。

しかし鋭角に倒して当てるとひげ剃りのように切れるようになり
ます。

この原理を活かして(?)アイスホッケーの選手は氷に深く食い
込むように路面に対してエッジの角度を鋭くすることで氷面との
グリップ力を確保していると思います。

しかし先ほどお話ししたとおりインラインはウィールでスケーティ
ングするのでタイヤの摩擦力でグリップを確保しなくてはなりま
せん。

グリップ力(摩擦力)を得るにはウィールの接地面に対して垂直
に重心をかけることが最も摩擦力を得ることが出来ます。

一般的にウィールを寝かすように角度を鋭角にしていくとそれだ
け寝かした方向に重心がずれますので摩擦力が小さくなります。

アイスホッケー経験者がインラインを始めたとき、本人は鋭くスト
ップするつもりがないので、アイス的な考えでウィールを寝かさな
いで立てたままブレーキングしようとすると

足首が折れそうなくらい摩擦力最大になったりしますね(笑)

本当は摩擦力を小さくするためにちょっと寝かし気味の止まり方
を覚えて、そこから「ホッケーストップ」と呼ばれる足首を少し立て
た止まり方を修得していくのがインラインを始めた人のだいたい通
る道になると思います。

またウィールは縦方向には勝手に回ってしまいますので前へ進
むときの蹴り方や止まるときの足の向きを注意しないといけませ
ん。

蹴るときはウィールが空回りしないようにしっかりと足首で角度を
調節したり、蹴る方向をやや外向きにしたりと通常の歩行動作と
は異なる蹴り方を身につけなくてはならなくなります。

またグリップ力を得るためにアイスホッケーの滑り方とは若干異
なり、あまりウィールを寝かせて角度をつけると、蹴り足の力が
上手く伝わらないという現象も起こります。

インラインホッケーの基礎技術は現在、ほとんどがアイスホッケ
ーの基礎技術に依存していますが更なる研究によっては、その
違いを理解した新しいスケーティング技術が誕生するかもしれま
せん。

さてさて、ウィールの使い方の技術研究は今後にも課題が残り
ますが、グリップ力の性能は次のような値で知ることが出来ます

柔らかさの数値:
74A(柔らかい、滑らかでグリップ力の低い路面向き)
              ↓
82A(固い、粗い路面、グリップ力の高い路面向き)

ちなみに大きさはジュニア用、ゴーリー用などの小さいウィール
から80mmくらいのものまでシューズによって多種あります。

シューズに取り付ける際、4つのウィールの前後の大きさを変え
た「ハイ・ロー」と呼ばれる設定や


(前2つが72mm、後ろ2つが80mmのハイローのシューズ)


同じウィールの大きさでそろえる「フラット」


(全て同じ大きさのウィール設定のフラットタイプ)

ウィールを可動式にしたミッションのサスペンションシステムや、
バウアーのロッカーシステムなど個性のある物も出ています。


(写真はナイキですがロッカーはバウアーのシステム。ガチャガチャ動きます)

最近では様々な大きさを部分ごとに付け分けるタイプのシューズ
も出ています。

前傾姿勢と強制的な足首の曲がりを作ることで早く滑れるという
ことでハイローシステムは現在主流になっています。
しかし私の研究によると滑らかな比較的グリップ力の弱い路面の
場合、スケーティングの方法によっては前のウィールのグリップ力
が効かず、蹴るたびに抜けるような感覚になるような時があります。

フラットは初期のモデルから標準でしたがハイローに押され激減。
しかし最近見直されつつあります。ウィールのグリップ力を考える
とハイローよりも無駄なく滑れるのではないでしょうか。

サスペンションシステムは残念なことにミッションから姿を消すこと
になりそうです。

ロッカーシステムは重いことが嫌われてそれほど流行していませ
んがターンやストップに高い性能があります。
自分も愛用していますが「重くなければ・・」という感想です。

グリップ力に関しては技術的なもの、柔らかさ、ウィールのセッ
ティングにより差が出ますが、現在MHLや横浜大会などのスポ
ーツコートで行われる試合では74Aより更に柔らかいと言われて
いる「Xソフト」というウィールを使う選手が増えてきました。

自分も足りない技術を補うために、グリップ力の強いタイヤを使
用しています。(笑)

ただし路面によってはグリップし過ぎると止まるのが難しくなり
ますのでご注意を!


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